毎日持ち歩く荷物を減らすことは
取捨選択のトレーニングをすることに近い。
実は荷物を減らそうと思い浮かんだ時に
なぜかアドラー心理学を知りたくなった。
たまたま家にあったこの本を読んでみた。
アドラー心理学の入門書としてはド定番。
特に興味があったのが課題の分離。
課題の分離とはざっくり言うと
こういう心の動きをすることだ。
★自分の感情や思い、行動は自分の課題
★相手についてもそれは同様
★相手を無理に変えず尊重し、自分のやるべき事をやる
まあ、心理学としてきちんと学んだわけでないのでかなり自己流解釈は入ってる。
しかし少なくともこの思考にはずいぶん救われた。
相手にどう思われるか、何を言われるか
それは相手の課題
(私は自由とも解釈している)
こちらから変えることはできない。
だから干渉するのではなく
そういうものなんだふーん、と受け止める。
もちろん、それが相手を助長させたり
ひどく腹が立ったらそこは主張する。
しかし大抵の事は、それほど大きな問題でない。
元より、言った張本人は忘れてたりするから。
つまり無駄に怒りを感じないですむ。
これは意見すべき、これはそこまでしなくてOK、と切り分ける。
そうなれば自分は自分とブレない。
さらに相手に反論して不愉快にさせることも少ない。
ついでに無用な争いも1つ減る。
と言っても、私自身の器は大きくない。
どうしても無理な時はそれなりに対処する。
ただムダを切り捨てるという行為は荷物減らしにも通じる。
いつの間にかそれが感情レベルでも行えた、少しだけど。
これは今使う必要があるのか?
この感情は今必要なのか?
これは今言う必要があるのか?
改めて感じた。
荷物ダイエットってすげー!
相手の人生は相手のモノ
自分の人生は自分のモノ
間違ってもお前のモノは俺のモノは通じない。
その人だって自分の知らない部分で
これまでたくさんのことを積み上げてきた。
自分の人生は自分で積み上げるしかない。
荷物が多い人に見られるのが、お人好しという傾向がある。
お人好しほど、実はそこを割り切れずに苦しむ。
元荷物が多い女だった私が言う。
でもお人好しは努力の割には報われないので
コスパが悪いのだ。
無用な我慢からの争いはもう辞めよう。