レアな標識①旭区
横浜市と言えば、県外の人であればみなとみらいや中華街付近の街並みを思い浮かべるだろう。
しかし実はそれは横浜市の1割にも過ぎない。
市内の大部分が山を削って宅地開発された、言ってみれば巨大住宅地。
元々山だった地域なので、郊外に行けば未だに自然豊かな場所もあることはある。
そんな裏の顔を持つ横浜でも、さすがにこの標識は珍しい。
なんと、出るのだ!
いや、出ると言ってもオバケではない。タヌキだ。
地方の山あいの道であればそれほどレア度は高くないだろうが、いくら自然豊かとは言え、横浜市では数える程しかない。
ここは先日紹介した、旭区若葉台に向かう時に発見した。
幹線道路沿いでバスも通る、地元住民にとっては動脈的存在。
森の中の一本道を延々と進んだら見えてくる。
この日はあいにく、旅の相棒であるハローサイクルが使えず、やむなく徒歩での移動となった。
当初は他の目的での撮影だったのが道を謝ってしまい泣く泣く断念したところ。
そこへきてこのタヌキ標識とは、なんとラッキーな!
と喜んだのもつかの間…。
この道、とにかく長い。
変化のない森の中の道をただひたすら前進する。
途中抜け道もなく、自販機も休憩できそうな場所もない。
しかも歩道は片側の一車線のみ。
当日は思いのほか夏日で、日陰側は歩道のない方だ。
車は結構スピードを出すので、車道を行くのは自殺行為だ。
仕方なく歩く、暑いし心細い。
森林浴だヤッホーと無理やり元気付けながら。
歩いて歩き倒した頃、ようやくバス停発見。
運良くバスの本数が多いので、数分待っただけで来た。
ああ良かった、さすがにタヌキが化けたバスではなかったようだ。
このように、この近辺は緑豊かで花がキレイなスポットもちらほらある。
詳細な場所はあえて記さないので、気になったら探索してみてほしい。