レアな標識③栄区
18区でも緑豊かな御三家には間違いなく入る。
高齢者の比率は市内トップなものの、要介護者の割合は逆に最小だという。
栄区の鉄道駅はメインがJR根岸線の本郷台、またはその隣の大船駅。
大船駅そのものは鎌倉市にあるが、市境(横浜市と鎌倉市)はかなり駅近にある。
市内は大きな幹線道路が横断し、バス便は比較的豊富なので、反対隣の港南台駅に出るのも難しくない。
港南台駅はバーズなどの大型商業施設もあり、また乗り継げば横浜南部の中心都市上大岡までも20分程度と意外に近い。
緑豊かとは言え、ものすごい辺鄙とも言えない。
そんな栄区には、こんな可愛いレア標識がある。
はい出ました!
オバケじゃなくて、再びタヌキ。
横浜市内でタヌキが出没しやすい場所については、以前も記事にしましたね。
レアな標識①旭区 - 横浜の標識と区境、風景などを集めたブログ
ですがここの標識はちょっと違う。
旭区のは文字がメインなのに対して、栄区のこちらはシンプルなデザイン。
だがタヌキは明らかにこちらの方が可愛い!
タヌキ注意の標識は横浜市内にあと2箇所ほどある。
まだ実際のタヌキには出逢ってないけど。、
バエる標識③中区
横浜市で最も栄えてて、かつ古くから発展しているのが中区だ。
中区は東が桜木町、みなとみらいに始まり西は野毛、南下すると関内や石川町に及ぶ。
その中でも石川町駅前から海側に向けて抜ける元町通りはひときわ高級ショップが多い。
高級なお店は当然外観も洗練されていることが多いので、それが並ぶだけでとたんにオシャレな風景が出来上がる。
これなんか、標識だけを入れ替えたらもはやアメリカのどこかのストリートっぽい。
いつもは誰かに注目されることもなく黙々と仕事をするレディーが、きちんとオシャレをしたら実はすごく着こなしていてかっこいい。
オシャレな風景に溶け込む標識たちを見ると、なんだかそんな気分になってくるのだ(遠い目)。
道路標識のマニアと呼ばれる人たちは実は意外といる。
その中には日本全国、いや海外まで股に掛けた標識コレクションを持つ強者もいる。
また、どこからそんなの見つけたの?と言わんばかりのSレアマボロシ級のものまで収めているので頭が上がらない。
だが私の標識に対する思いは少し違う。
横浜という街に住んで愛し、この街ならではの風景の中で、地味ながらもカッコよく頑張る彼らに愛情が湧くのだ。
時折光る彼らの姿のカッコ良さを見つけて写し出すことに達成感を覚える。
いつもありがとう、ご苦労様、そしてカッコイイよ。
カメラを向けた後、私は心の中でそう言い残して去る。
区境 港南区→戸塚区
旅の大小に関わらず、アクシデントはつきもの。
シェアサイクルで狭い区域を回るという極小旅でもまたしかり。
本日は、そんなヤラカシ話と共に。
今日の予定は、下永谷のシェアサイクルステーションでレンタルし、舞岡公園の風景を撮ろうという段取りだった。
舞岡公園までの道のりは比較的スムーズで良かった。
しかし目的地に着いて、これはゆっくり見て歩きたい!
と思い、急遽自転車を戸塚駅付近のステーションに返し、バスで再来訪と変更を考えた。
※その理由については後述する。
だがここで問題発生。
戸塚駅付近のステーションが、なんと返却不可に!
そうなのだ、ここがシェアサイクル利用の最大の注意点だ。
いや、その点についてはこれまでは結構ちゃんと確認していた。
返却までが遠足、予約と同時に返却についてもダブルで調べるのが鉄則。
なのに、今日に限って、舞岡公園のことで頭がいっぱいだったがために、基本を忘れてしまったのだ。
さらに間の悪いことに、戸塚駅近辺のステーションは、それぞれ距離が離れている。
今まで回ってきた地区は比較的ステーション同士の距離が近かったので、万が一1箇所がダメでも他にも候補があったので大丈夫だった。
それがここにきて…。
と言っても、とにかく少しでも最寄りのステーションを探すしかない。
その結果、色々考えて借りた先の下永谷に戻ることにした。
この時点でかなりの空腹、駅前なので飲食店には困らない。
空腹で無理をすると痛い目にあう。
区境の住宅街になると飲食店やコンビニがなくなることも少なくない、だから入れるうちに食べておく。
こうなるともう区境のグルメどころでなく、結局どこにでもある日高屋に入る。
ここならあまり待たされないし。
小さなラッキーとして、餃子の1個が焼いてる間に破れたので再度焼き(こちらから言ったのではないので念の為)。
その後にきたらなんと1個サービスになっていた🎶
日高屋で待っている間に返却状況をチェックしたら
1台空きあり!
なんというタイミングだ…。
しかし注文は既に済ませたばかり、まあ仕方がない。
急いでかっこんで期待を胸に再度返却状況を見てみると
再び不可!
たかがこの15分の間に、なんてこったい!
己のアンラッキーさを恨みながらも、結局下永谷まで自転車を走らせた。
戸塚、舞岡、下永谷間は意外と近い。
また道中も舞岡公園に続く緑とのどかな風景だったのがせめてもの救いだった。
どうにか下永谷に無事返却。
肝心の舞岡公園については、この時点で心身ともに疲労困憊だったので次回リベンジすることにした。
何だか、戸塚市内中心部を周遊するという、本来の目的とはかけ離れた結果になってしまった。
でも逆に、戸塚駅周辺について今までより知識がついたからよしとする。
※ところで、なぜ行程を変えようかと思ったのか?
それには料金と体力という2つの問題があるからだ。
まず、料金問題について。
シェアサイクルは時間で課金される。
15分70円と決して高くはないが、油断すると結構な額になる。
特にどこかのスポットに立ち寄ってゆっくりする場合など注意が必要だ(先日のコスモス撮影では840円かかった)。
次に体力的問題について。
長い距離を歩いた後の自転車は思いのほか危険だ。
判断力が鈍るとまさにヒヤリハットなことがある(これまでに1回だけあった)。
もしひとつのスポットをじっくり歩き回るなら、公共の交通機関を使う方が帰りが気楽だ。
そしてこれが最重要な心がけだが、上記2点を含めて、とにかく無理をしないこと。
ハッキリ言うが、無理をしたところでいい写真は撮れない。
たとえその日の収穫は小さくとも、それは大きな問題ではない。
生きてたら色々あるし、色々あるから生きてる。
ラッキーな日もそうでない日も、それはただの1ページに過ぎない。
それを証拠に、今日はこんな秋らしい風景が撮れたからオッケー。
戸塚区から栄区側を見た、すすきと青空。
舞岡公園は、紅葉が進んだ頃にまた訪れよう。
区境 港南区→南区
南区から保土ヶ谷区に向かうある場所にて。
ちょうど工事中で、誘導員による片側通行が行われていた。
この場所はいくぶん険しい山道になっていて、歩道も極めて狭い。
自転車がUターンできず、手で支えながら何とか返したほど。
こんな時、ママチャリとは違って電チャリは重量があるのでなかなか厳しい。
事前の下準備がいかに大切かを痛感した。
工事中の風景というのは、ある意味レアである。
なぜなら、工事は決まった期間で行われるから。
いつまでも工事をしているままでは、付近住民の生活の足に影響が出続ける。
だからこの風景が見られるのも今だけなのだ。
この日の工事は、おそらく土砂崩れの対策だったようだ。
確かに、この近辺で急傾斜崩壊危険地域の看板をいくつか見かけた。
横浜市はこのような区域が大変多い。
中華街からほど近い元町も、一歩踏み込むと途端に山登りとなる。
ここ数年の大雨は、〇年に1度というフレーズが毎年聞かれるくらい、大きくなっている。
川の傍だけでなく、地盤が強いこうした地区もまた災害対策が急がれる。
この日は10月初旬とはいえ、日中はまだ30℃近くある夏日だった。
交通誘導の警備員さんに「お疲れ様です」と軽く会釈し、敬意を表して立ち去った。
区境の風景⑩磯子区、金沢区
どこの田園地帯なのかと思いきや、これも立派な横浜市。
10月中旬の今はコスモスが見頃、磯子区と金沢区の区境にほど近い、磯子区寄りにある氷取沢農業専用区域は、横浜市内でも屈指のコスモススポットだ。
あっちもこっちもコスモス天国。
のどかな空気の流れる農地内を、ゆっくりゆっくり、コスモスたちを堪能しながら歩くなんて最高にぜいたくだ。
花にはそれぞれ見頃があり、それを逃すとまた来年までお預けになる。
だから、見られるうちに見たい。
この一帯は横浜産の近郊野菜や花卉を栽培する畑が広がり、ここで農作業をしている人たちは皆仕事をしている。
だから不用意に話しかけることは控えたいものの、コスモスにカメラを向けても気にしない。
それどころか、自転車を漕ぎながらちょこちょこ停まって撮影する私に気遣い、誰も盗まないからここに自転車を置いてゆっくり見なさいと仰る。
嬉しい。
良かった、今年は可愛いコスモスたちに逢えた。
来年の秋も、また逢おうね。
区境の風景④瀬谷区、旭区
風景を見る楽しみは、単に絶景をみるだけに非ず。
その中に溶け込んでいる建造物を見るのもまた、大変そそられるものだ。
一般の住宅やマンションの他、電柱電線や鉄塔、マンホール、植木、花壇など、決して主役にはならないけど風景に色やアクセントを添える。
もちろん、私の大好きな標識もその一部だ。
こちらは瀬谷区で見かけた団地群。
日本にはあまり見られない色のセンスだが、決してどぎつくはない。
ありそうでない、それに、と、と、とにかく
可愛いっ!
の一言。
いやーこんな団地だったら住みたい。
これが私の家です、って言いたい。
坂は登るが駅からの距離は頑張れば歩ける。
区境という、観光地ではない場所を歩いているからこそ見つかる楽しみ。
バエる団地、これが撮れたのは大きな収穫だった。
目立つことは目立つが、不思議と風景に自然に溶け込んでいる。
これをデザインした人は間違いなくセンスがよいはずだ。